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2016.05.16

【レポート】#ミュージカルシカゴ 宝塚歌劇OGバージョン 製作発表記者会見

5月11日(水)都内にて開催された、ブロードウェイミュージカル「シカゴ」宝塚歌劇OGバージョンの製作発表記者会見。マスコミおよびチケット購入者の中から抽選で選ばれたお客様が参加したその模様を写真とともにお届け!

ブロードウェイで20周年というロングランを続けているミュージカル『シカゴ』が、7月に宝塚歌劇団OGバージョンで神奈川(KAAT神奈川芸術劇場)、東京(東京国際フォーラム)、大阪(梅田芸術劇場)で再演される。また、世界初の試みである女性キャストのみの『シカゴ』は、本場ニューヨーク、リンカーン・センター・フェスティバルに招聘され、初となる海外公演も決定。峰さを理、姿月あさと、湖月わたる、水 夏希、大和悠河、初風諄、杜けあき等歴代トップスターと演出家の三木章雄が登壇して、5月11日、都内で制作発表記者会見を行った。

オフィシャル1
前列右から:ローレン・キエル(リンカーン・センター・インターナショナル アソシエイト・ディレクター)、
初風諄、峰さを理、姿月あさと、杜けあき、三木章雄(宝塚歌劇団 演出家) / 後列左から: 水夏希、湖月わたる、大和悠河

宝塚歌劇団OGによるブロードウェイミュージカル『シカゴ』は、2014 年、宝塚歌劇 100 周年を祝して制作され、歴代トップスターによる公演は、東京・大阪・名古屋の46 公演で70,000 人以上を動員した。

初演時に、世界初の女性キャストのみの『シカゴ』上演は国内外で話題となったが、今回はこの世界でも例をみない試みが評価され、本場ニューヨークの芸術の殿堂、リンカーン・センター・フェスティバルに招待され、『Takarazuka CHICAGO』と称して上演されることになった。

会見にはニューヨーク公演の招聘元である、リンカーン・センター・インターナショナルのアソシエイト・ディレクターを務めるローレン・キエル氏も出席。「日本の芸術は、リンカーン・センター・フェスティバルでは重要な位置にある」と話した上で、「『Takarazuka CHIAGO』が今夏にフェスティバルに参加することは、私たちの観客に、名高い歴史と類い稀なる品性を共有する機会となる」と本公演への期待値が高まっていることを語った。また「ブロードウェイでロングラン中のシカゴは今年20周年を迎え、この記録を祝う意味でも今回のリンカーン・センターでのタカラヅカ・シカゴ・プロダクションは特別。たくさんの方々にニョーヨークに来ていただき、忘れがたい経験をしていただきたい」とNY公演をアピールした。

なお出席した宝塚歌劇団OGによる意気込みは、下記の通り。

峰さを理
「まさかの再演。またビリーを演じるかと思うとドキドキ、ワクワクする。本場NYでどのような反響があるか楽しみ。また、海外公演を何度も行っている宝塚だが、ショーやレビューではなく、全編日本語での芝居は初めて。どのように受け止められるか楽しみ。ぜひ、NYに応援に来てください」

姿月あさと
「1年半ぶりの『シカゴ』。女性が男性を演じるということで、2014年にNYでも話題に。また新しいチャレンジができることに期待している。みんなで力を合わせて頑張りたい」

湖月わたる
「再び大好きな『シカゴ』を演じることができ、身が引き締まる思い。世界初の女性だけの『シカゴ』のNY上演。日本では再演になるが、ブラッシュアップした作品を見せたい」

水 夏希
「無我夢中で向き合った作品。前回はコケティッシュに演じたが、あれからさまざまな役を演じたので、本作ではコケティッシュにセクシーを加えた新しいヴェルマを見せたい」

大和悠河
「『シカゴ』は衣装もセットもシンプルなので、身体すべてで表現する作品。前回は、さらけだす快感を知った。“清く、正しく、美しく”を背負ってきた私たちとは真逆の『シカゴ』の世界に挑む姿をNYの人に見てほしい」

初風諄
「NYで『すみれの花咲く頃』を歌うのは、身の引き締まる思い。女性だけの『シカゴ』だが、ほかには負けていない仕上がりになっている」

社けあき
「初参加できて光栄。現役時代の海外公演は社会情勢の影響で中止になったので、リベンジする思い。心込めて一丸となって、良い公演にしたい」

オフィシャル2


また会見の途中には、今回出席できなかったメインキャスト3名、麻路さき、和央ようか、朝海ひかるからビデオメッセージが届けられた。

ブラジル在住の麻路さきは、「本場NYでも他の国々でもビリー役は全員男性だが、宝塚歌劇団在団中に男役として学んだ色々な経験を活かし、本物の男性に負けないビリーを演じたい」と本公演にかける熱い想いを、オリンピック開催に熱くなっているブラジルからコメントした。

またNY在住の和央ようかは、NY公演が上演されるデビット・H・コーク劇場前から「この場所で2ヶ月後に、宝塚シカゴ公演の夢が叶うなんて、身の引き締まる思いとともにワクワクしている」と語り、「シカゴは今年上演20周年を迎え、NYの街はバスやタクシー街中のフラッグなど、20周年お祝いする広告に溢れている。」と現地のレポートも交えたビデオメッセージを寄せた。

そして明治座で別公演に出演中の朝海ひかるは、和装・日本髪でビデオに登場。「日本人が演じるシカゴということで、日本人らしい繊細な表現力を投影できたらいい。」と意気込みを語った。

また会見では、今回NY公演のみ『シカゴ』に加えて上演される特別なレビュー・ショー、『タカラヅカ・アンコール』についても取り上げられた。演出家の三木氏曰く「羽を背負ったレビュー、ラテン、ジャズ、タンゴなど色彩豊かな宝塚的なショーになる。最後には、『すみれの花咲く頃』も歌う予定」とのこと。また、湖月は「ダブル、トリプルキャストで、その回に出演していないキャストも、全員がフィナーレに登場する」と、宝塚ファンにはたまらない内容を明かした。

オフィシャル3

宝塚歌劇団OGバージョン『シカゴ』は、日本国内でも上演されるが、「日本公演も上演後にさまざまなイベントが。何度も見に来たくなるはず」と峰がアピールした。

なおNY公演のみ上演される『タカラヅカ・アンコール』だが、横浜公演の毎公演後に行われるNYお見送りセレモニーでは、特別に一部楽曲(当日発表)が披露されることが決定。最後にはキャストが客席に登場し、観客の一体になって盛り上がるイベントとなっている。また、東京・大阪の一部公演では、NYスペシャル映像の上映が決定。リンカーン・センター・フェスティバルでの上演にカメラが密着し、緊張の舞台裏、楽屋でのオフショットやインタビュー、劇場から一歩出たキャストのオフの姿、シカゴ本編はもちろん『タカラヅカ・アンコール』の一部を収録した、特別な映像が上映される。

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