ブロードウェイミュージカル「シカゴ」
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【ブログ連載#5】フォッシーのミュージカル入門編【シカゴ!フォッシー!!ジャ〜〜ズ!!!】 #ミュージカルシカゴ

  日曜日は稽古休みなので、ゲイリー(CHICAGOのスーパーバイザー)と『エリザベート』を観劇してきました。ゲイリーは『エリザベート』オランダ版(!)の初演を観たことがあります。というのも、オランダ版エリザベート役のピア・ドゥーヴェスは、オランダ版『シカゴ』のヴェルマ・ケリーを演じていたんですよ。   さて、今回はボブ・フォッシーのミュージカルについての記事です。   映画・テレビ・舞台と3つのフィールドがあったボブ・フォッシー。当然ですが、舞台のお仕事が彼のメインです。彼の振付参加作品と演出・振付作品をあげると...   「パジャマ・ゲーム」「くたばれ!ヤンキース」「ベルズ・アー・リンギング」「ニュー・ガール・イン・タウン」「レッドヘッド」「ハウ・トゥ・サクシード」「リトル・ミー」「プレジャーズ&パラシズ」「スイート・チャリティ」「ピピン」「シカゴ」「ダンシン」「ビッグ・ディール」   などとキリがないです。   なので、 彼の映像作品を含む振付のベスト盤的なショーでソフト化もされているDVDの『フォッシー』を観て下さい! 以上です。       というわけにはいかないので、少しずつ紹介します!!   まずはフォッシーの遺作「ビッグ・ディール」Big Deal(1986)です。   イタリア映画「いつもの見知らぬ男たち」を原作に主人公の強盗グループをアフリカ系アメリカ人に置き換えた意欲作でした。人種・性別のマイノリティに対するフォッシーの姿勢が伺える演出とキャスティングだと思います。後ほどご紹介しますが、『ピピン』(1972)では、主人公(リーディング・プレーヤー)役にアフリカ系アメリカ人を起用するなど、革新的なキャスティングを行っています。当時のブロードウェイでは、(現在もですが)アフリカ系アメリカ人は、少数派で白人にも出来る役を黒人(敢えてこう表記)に与えるなど、マーケティング的には言語道断言でした。ですが、彼は俳優・ダンサーの才能のみに焦点を置くアーティストだったので、こういったキャスティングとなったわけです。   さて、「ビッグ・ディール」は、批評家の受けが悪く短命で終わってしまいました。ですが、フォッシーは当然のようにトニー賞最優秀振付賞(1986年)を受賞しています。     お次は「ダンシン」Dancin' (1978)です。   これは既存の曲にフォッシーが振付、ショーにした異色のミュージカル。まさにフォシーらしいダンサーの為のミュージカルです。前述の「フォッシー」はこの作品の延長線上にあるといっても過言ではないと思います。   下記のビデオクリップは78年のトニー賞授賞式の「ダンシン」から「シング・シング・シング」です。(後半は舞台「フォッシー」バージョンの同曲が始ります。)   フォッシー振付の「シング・シング・シング」を初めて観る方は注意して下さい!これを観ると、他の「シング・シング・シング」を観ても物足りなくなってしまいますよ。(持論) 実はこの「ダンシン」、アン・ラインキング(フォッシーの最後のミューズで、96年版「シカゴ」の振付家)が、復活させようと何度かワークショップを重ねていたのですが、残念ながら実現されていません。。。   映画監督としてのフォッシーは、ミュージカル要素を抑えつつ、自分のスタイルを取り入れていましたが、舞台演出・振付においては本領発揮とばかりにフォッシースタイル全開です。ただ、すべての芸術家に言える「自分の好きにやった作品が必ずしもヒットするとは限らない」というジレンマにフォッシーも陥ってしまったのが上記の2作品です。   次回は引き続き「フォッシーのミュージカル入門編」今度はフォッシーの2大ヒット作についてです! (出来る限り)毎日夕方6時に更新!! That JAZZ!!

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