ブロードウェイミュージカル「シカゴ」
20周年記念ジャパン・ツアー

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ブロードウェイに挑んだ日本人女優の偉業【3】text=トシ・カプチーノ

今回のCHICAGOオフィシャルプログラムから特別にトシ・カプチーノさんの記事を公開します!オフィシャルプログラムは会場にて限定販売(2,000円)していますよ!   (前回からの続き) ============================ 開幕からまもなく16年を迎える本作では、これまで様々なセレブが主演を務めてきた。ビリー役は米ポップアイドルグループ、バックストリート・ボーイズのケヴィン・リチャードソンやR&Bシンガー、アッシャーなど。ロキシー役には映画女優ブルック・シールズやビリー・ジョエルとの玉の輿婚で一躍セレブとなった元スーパーモデルのクリスティ・ブリンクリー(ジョエルとは1994年に離婚)らが名を連ねる。そんな中で、私が一番インパクトを感じたのは、2003年にロキシーを演じた映画女優のメラニー・グリフィス(出世作は1988年公開の映画「ワーキング・ガール」)。アントニオ・バンデラスの二番目の妻としても知られている彼女、舞台経験が全くなかったため、歌と踊りはお世辞にもウマいとは言えなかったけれど、舞台に登場すると目が釘付け。妖艶な立ち居振る舞いで観客を魅了した彼女は、真のエンターテナーとしての貫禄十分だった。でもさすがに二幕終わりのダンスシーンで見せる側転にはヒヤヒヤさせられた。ちなみに、彼女が出演した時のチケットが飛ぶように売れていたのは業界内で有名な話。   『CHICAGO』は、アクロバティックな宙吊りを見せる『スパイダーマン』や、絵巻物のような派手なメイクや衣裳で見せる『ライオンキング』とは対照的に、至ってシンプルな演出。舞台上にはフルバンドのオーケストラ。舞台転換もなければ、衣裳替えもない。目玉は登場人物のアクの強さと、全身に神経を行き渡らせる官能的なフォッシーダンス、と役者ありき。贅肉をすべて削り取った簡素なステージだから、役者の粗が見えやすく力量も試されるわけだ。そんな難易度の高いミュージカルでヒロイン、ロキシーを見事に演じきった米倉涼子。『CHICAGO』日本公演の関係者の多大なる期待と、日の丸を背負ってのBWデビューは、我々の計り知れないプレッシャーとの闘いであったに違いない(その頑張りを評して私から象印賞を進呈したい!)。凱旋公演では、さらに磨きがかかったユーモアたっぷりの演技と、セクシーでキレのあるダンスを存分に見せてくれるはずだ。   [caption id="attachment_712" align="alignnone" width="300"] photo by Masahiro Noguchi[/caption]

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