ブロードウェイミュージカル「シカゴ」
20周年記念ジャパン・ツアー

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ブロードウェイに挑んだ日本人女優の偉業【2】text=トシ・カプチーノ

今回のCHICAGOオフィシャルプログラムから特別にトシ・カプチーノさんの記事を公開します!オフィシャルプログラムは会場にて限定販売(2,000円)していますよ!   (前回からの続き) ============================   当日のアンバサダー劇場前は、まるで演劇界のアカデミー賞と言われるトニー賞の授賞式を彷彿とさせるほどの熱気。ブロードウェイと8番街の間にある49丁目の歩道は、タキシードを着たジェントルマンで溢れかえっていた。その光景に、私は妙にアガり、脇の下は汗でグショグショ。満席の劇場内も、初見参ロキシーへの期待と不安が交錯する異常なまでのハイな空気に包まれていた。しかしそれも納得である。過去に多くの日本人アーティストが、NYの由緒ある劇場や大ホールを借りて、ミュージカルやコンサートの興行を行ってきたが、米倉涼子の場合はそれらとは全く比較にならない挑戦。なにせ世界屈指の演劇都市NYのオン・ブロードウェイで、一流の舞台人と肩を並べて全編英語で演技しようとしているのである。片や畳の上で生まれ育ち、抑制された立ち居振る舞いの日本人に対し、イスにしか座らず、常に全身で自己主張するアメリカ人との共演。言語の違いも、圧倒的な体格の差もある劣勢の中で、舞台に立つというのだ。日米演劇史上に残るこの瞬間を、我々ニッポン人が固唾を呑んで見守りたいのは当然のことである。   実は私、スゴく心配していた。慣れない英語で台詞を噛んだりしないか、見せ場の側転はうまく回れるか、と。しかし、我らが米倉はのっけから絶好調! 物怖じしない舞台度胸に満点を差しあげたい。胸もお尻もボリューム満点のBW女優たちの中にいると、確かにモデル体型でちょっと細身だが、八頭身で小股の切れ具合なんて他のキャストと比べても全く見劣りはしていない。   今回の来日公演で見逃せないのは、7月10日から15日までアンバサダー劇場でのBW公演と同じキャスティング、ロキシー、ヴェルマ、ビリーが観られること。ヴェルマに扮するのは、金髪のつんつんベリーショートがトレードマークのアムラ=フェイ・ライト。2010年の日本公演では米倉涼子、河村隆一、大澄賢也ら日本人キャストと“日本語で”共演した強者だ。年齢を感じさせないダイナマイト・ボディで歌い踊る“ALL THAT JAZZ”のナンバーで、今回も観客のハートを鷲掴みにするはず。そしてビリーを演じるのは、中近東系の濃い顔と、私にもわけて欲しいほど黒々とした髪の毛をきっちり七三分けにしたトニー・ヤズベック。2006年のリバイバル版『コーラスライン』でアル役に大抜擢されて以来、ブロードウェイの第一線で活躍する俳優だ。セクシー・オーラ溢れる男なのだが、悪徳弁護士ビリーにはちょっと若いかぁ?というのが筆者の感じたところだが、エンタメ業界はルックスも重要。日本でも、女性に限らず、ゲイのおネエ様たちの人気を独占することは間違いないだろう。   【3】に続く   [caption id="attachment_711" align="alignnone" width="199"] photo by Masahiro Noguchi[/caption]

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