ブロードウェイミュージカル「シカゴ」
20周年記念ジャパン・ツアー

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WELCOME TO CHICAGO <3> モノクロームの輝き

ブログ連載「WELCOME TO CHICAGO」、観る前でも観た後でも楽しめる、CHICAGOの歴史です!前回の記事はコチラから 3回目は「モノクロームの輝き」です。   ============================== モノクロームの輝き と、ここで歴史は終わらない。フォッシーとカンダー&エッブというブロードウェイの巨星たちが手掛けた本作が消えてなくなるわけにはいかないのである。忘れられた名作ミュージカルのスコアを発掘してコンサート形式で上演する、NYの非営利劇場シティ・センター主催の「アンコール!」シリーズという企画で、『CHICAGO』は96年、華々しきカムバックを遂げる。   ヒットメーカーのウォルター・ボビーが演出を務め、フォッシーと一時恋愛関係にもあった愛弟子アン・ラインキングが〈フォシー・スタイル〉を踏襲した振付を担当。このシティ・センター版『CHICAGO』は、コンサート形式とあって、シンプルでセクシーな黒のダンス用ドレスを衣裳に、ミニマムなステージ・セットで上演された。初演時にもロキシー役を務めたことのあるラインキングが再びロキシーに、フォッシーの直弟子としては最後の世代であるビビ・ニューワースがヴェルマに扮し、さらにジェームズ・ノートン(ビリー役)とジョエル・グレイ(エイモス役)という芸達者な二人を迎えた贅沢極まりない配役。そして、ブラス楽器が奏でる胸躍る軽妙なリズム。モノクロームの舞台は、驚くほど色鮮やかにきらめいた。   折しもこの2年前、アメフトの元花形選手O・J・シンプソンが元妻とその友人男性を殺害したかどで告訴され、「ドリームチーム」と称された有能弁護団を擁した裁判の行方は全米のメディアを巻き込む一大スキャンダルとなっていた。殺人の容疑者をスターに見立てたマスコミの狂乱──時代が『CHICAGO』に追いついた瞬間だ。   4公演限定で上演されたシティ・センター版は批評家と観客の圧倒的な支持を獲得。この舞台に目を付けた豪腕演劇プロデューサー、バリー・ワイズラーはすぐさま同一キャストでのブロードウェイ公演の実現に着手した。同年11月、電光石火のごとくブロードウェイで開幕したリバイバル公演は、見事翌年のトニー賞で6冠(リバイバル作品賞・演出賞・振付賞・主演女優賞・主演男優賞・照明賞)に輝き、大ヒット・ロングラン街道をまっしぐらにひた走り続けて現在に至る。   (WELCOME TO CHICAGO <4> 「That's show biz, kid」に続く)  

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