ブロードウェイミュージカル「シカゴ」
20周年記念ジャパン・ツアー

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#09『オリジナルの演出家、登場!』

『実録!!ブロードウェイへの道』連載9回目。前回の投稿はこちらをクリック!!   稽古スケジュールは週末に1週間分ずつ告知され、そこで初めてどんな稽古が行われるか分かることになります。 6/25(月)からの1週間のスケジュールが発表された時、米倉さんのみならず全カンパニーがビックリしました。それは6/29(金)の稽古にオリジナルの演出家ウォルター・ボビーが来ると書いてあったからです!   このCHICAGOは、1996年にブロードウェイで初演(リバイバル)され、かれこれ16年もたっている作品。ロングランのシステムが出来上がっているので、オリジナルの演出家は稽古に現れることはほとんどなく、基本的には再演出家(#02と#03で説明)とプロダクション・ステージ・マネージャーが演出の役割を担っています。   なので、今回の米倉さんのブロードウェイ・デビューにあたってオリジナルの演出家が来るというニュースにカンパニーは大騒ぎ。米倉さんのみならず、カンパニーのみんなが細かいチェックの為に普段あまりしない自主稽古も行い、彼とのリハーサルに備えました。   ウォルター・ボビー(写真)はブロードウェイを代表する名演出家(ストレートプレイもミュージカルもこなす)で、「フットルース」(1998)、「スウィート・チャリティ」(2005)、ハイ・フィデリティ(2006)、「ホワイト・クリスマス」(2009)、そして近年の「ヴィーナス・イン・ファー」など数多くの作品を手掛け、CHICAGOでは1997年にトニー賞最優秀演出賞も受賞しています。なのでカンパニー全員が緊張してしまうのです…   そして、6月25日の金曜日。ウォルター・ボビー登場です。 まずはカンパニー全員を舞台上に集め、米倉さんを歓迎し、(抜き打ちで観ていた)昨夜の公演の感想をのべます。 ウォルター・ボビーは、米倉さんの他にもプリンシパル、アンサンブルにも詳細な指示を出します。そして前夜気になった一幕ラストのリハーサル。それから改めて頭から米倉さんのシーンを順次あたり、その都度気になる台詞を工夫したり、どの言葉を立てるか、あるいは言いにくそうな台詞はゆっくり強調して言うなどのアドバイスを伝えます。   ウォルター・ボビーは、日本人がロキシーを演じることに関して英語の発音については、ある程度の訛りが残る事は気にせず、きちんと観客に伝わることを重要視しました。なので、「日本人であることを敢えて隠す必要は全くない」と「(米倉さんの)魅力が伝わるような言葉の噛み締め方と台詞の1つ1つの立て方を大切にしたい」というのが彼の演出方針でした。こうして日本語の台詞を入れるという大胆なアイデアまで生まれました。(どの箇所かは報道でも伝えられていますが、ここでは敢えていいません。)   リハーサルの最後には、米倉さん以外のキャストを全員客席に座らせ、全カンパニーが観ている中でロキシーのモノローグ(長台詞)を披露。所々で笑いも起こり、和やかなムードでこの日を終えました。   ウォルター・ボビーは今回の米倉さんのブロードウェイ・デビューに関して、こう振り返っています。 「CHICAGOにかかわって長いけど、16年も経ってこんなにエキサイティングなことが起きるなんて演出家冥利に尽きるね」、と   次回は最終リハーサルのお話しです!! (つづく)

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